劇作家インタビュー
11人目は、劇作家の柳澤宏樹(やなぎさわひろき)さんにインタビューしました。
ユーモアあふれる、充実した内容です!こだわりが詰まった裏話をお楽しみください。
(白濵)役職とお名前をお願いします。
台本を書いた柳澤宏樹と申します。
(一同)お願いしまーす
(白濵)普段は何をされているのですか?
普段は、日本大学芸術学部演劇学科の劇作コースで戯曲を書く勉強をしています。でも劇作コースっていうのはなくなっちゃったので、最後の代です!そうです!『ラスト ゲキサクコース』やらせてもらってます。
『ラスト サムライ』のノリで言いましたけど……。
(↑映画です。)
(鶴飼)伝わるかなー?文字で(笑)
(白濵)なぜ、今回参加することが決まったのですか?
多分鶴飼さんが虻蜂トラヲに、作家がいないか聞いたのかな?
(鶴飼)そうだね。
で、「柳澤ってやつが、ダメなやつだけど台本はいいんだよー」みたいな褒め方をしてくれて、「じゃあちょっと読んでみますか」って言われて出した本がまぁまぁよかったので「まぁ、これなら大丈夫だ」って言って選んでもらったのかな?
(鶴飼)かな?あとは上演実習Ⅲっていう授業がありまして、そこでの彼のパンチ力がすごくて、
そうねー。
(鶴飼)台本読んだプラスそれがあったので、「よっしゃこの人でいこう!」って思って声をかけました。
(白濵)ツルのヒトコエはどんな座組ですか?
すごい「楽しー」って思ってますよ。
僕、稽古場にこんな来るとは思ってなかったんですけど、毎回「楽しー」と思っているので、来ている感じですかね。
ちょっと、鬱陶しがられてないかなーって感じですよね(笑)
(白濵)そんなことないですよ(笑)
制作の鶴飼さんの呼び声で集まったメンバーですが、これまでに鶴の一声をかけられた経験、エピソードはありますか?
えーあんまりそういう、すごいいい一言をもらったっていう経験、あんまり人生でないけれど。
これ鶴の一声かわかんないっすけど、この芝居のラスト書き直すかなーってなってて、最後円になって反省した時に、僕が冗談で色々言ってたら、鶴飼さんが隣でポロッといい意味で拾ってくれて。それで僕、「あっ!こうすればいいんだ」って全部繋がってきたので、実はあの、鶴飼さんが最後言った一言が鶴の一声だったかなーって思います。
(鶴飼)全く覚えてないです、なんて言いました?(笑)
僕がふざけて「お姉ちゃんはいい」って、急にお姉ちゃんって自分を言い出すっていうので、「お姉ちゃんはいい、お姉ちゃんはいい」、って大声で言ってて。義輔(長谷川義輔)が「お姉ちゃんはそんなこと言わないんだよなー」って言ってたんだけど、鶴飼さんが「ね、お姉ちゃんと呼ぶなって言ってたのに」って言ってくれて、「あぁ!そうそうそう!俺もそう思ってた!」ってなりました。
(白濵)ここからは作品についてお伺いします。
『望郷』を書くにあたり、どこから着想を得ましたか?
実は大学1年の頃から「こういう話があるかなー」ってずっと思ってたんですけど。
劇場見学の時に虻蜂トラヲが劇場の広さを見て「おー広いなぁー。こんだけあったらあれだよねー、セーラー服の女子高生がさ、マシンガンを撃つっていうシーン挟めるよ」って、「やりなよ!」って言ってきたので「あぁじゃあやりますか」って。そこから、じゃあ、どういう状況なんだろう、なんでそんなこと思いついたんだろうあいつ、ってところからぽんぽんぽんって繋げていって、っていうことですかね?
(白濵)劇場からインスピレーションをうけていたんですね。
『望郷』で好きなシーン、注目してほしいところはどこですか?
僕最初は台本提出した時は、「後半でヒーローショーごっこをしたいなー」と思ってて。
僕の演劇の原体験はって聞かれた時に、「野外劇なんですけど、仮面ライダーのヒーローショーです」って常々言ってきたので、じゃあちゃんとそれを踏襲して、僕の原点に立ち返り、ヒーローショーごっこをやりたいなって思ってやったんだけど。稽古見てたらねーすごい!あ、もう「ヒーローショーごっこ」じゃなくて「ヒーローショー」になったなって!
(鶴飼)そう!(笑)ごっこじゃないね。
ごっこじゃないな、すごい良いなーって思って。
僕、きいろが「なってることはしょうがないじゃない。だから今からなんとかしよう。」っていうセリフ聞いてて、「あぁーよかった〜これでもう終われるね」っていう(笑)「あーあれ、あの精神性だなー」って僕は思ったので、あそこがすごい好きだな、いいなーって思って。
(鶴飼)あれかっこいいですね。
あれ、聞くたび泣いちゃう
(鶴飼)泣いちゃう?
泣いちゃう、ちょっとねー、自分で書いたのにね。
(鶴飼)きいろちゃんの言葉泣いちゃうよねー。
うん。演じてるのがいいですよね。
さいとうさんすごいいいっすよね。
(鶴飼)いいっすよね〜(白濵も激しく同意)
僕最初の本読みの時に「あぁー!もうこれで勝ったな」って(笑)
「なんかわからないけど勝った気すんな」って感じがあって(笑)
(鶴飼)よかったよかった。
(白濵)作品のタイトル『望郷』にちなんで、あなたにとっての望郷はどこですか?
朝起きて指が、すごい寒い、冬の寒い時に朝起きて指先すごい冷たい時に、故郷の長野県を思い出すね。
(一同)(笑笑)
(鶴飼)指先が冷たい時なんですね(笑笑)
そう。「わっ冷たっ」て思って「なんとか学校に持ってけるような指にしなきゃ」って思ってる時に、東京にいても長野にいた頃を思い出すなって。
(鶴飼)朝起きた時に指が冷たいのちょっと不安だよね(笑)あったかくしてくださいね(笑)
(白濵)今日半袖ですけど(笑)
暑いのよ、なんか知んないけど(笑)
前の方で見てると、熱気がくる。
(鶴飼)そうだよねー、熱い芝居だよね。でもあったかくしていただいて(笑)
寝る時はね、そう誰もいない部屋なんだから(笑)
そりゃー……、
(鶴飼)すっぽんぽんで寝てるの?!
(一同)(笑)しばらく
そりゃーーー(笑笑)
誰もいないんだから……誰かいたら、吐いた息であったまるっていう話!(笑)
(鶴飼)なるほどなるほど(笑)
すごいな、そんな、そんな白状しないよ!?(笑)
(鶴飼)ごめんなさい(笑)
そんな、だめです、そんなセクハラまがいの。
(鶴飼)誰もいないんで……すっぽんぽんで……?
恐ろしすぎる(笑)
(鶴飼)すみません(笑)私の想像力が豊かすぎました(笑)これ載せられないなー(笑)
これは載せられないよ
(白濵)最後に、お客様へメッセージをお願いします。
だんだん、ね!まさか終盤こんな感じになるとは、書いてる時も全く思ってなくて。後半にある小ボケにだんだん虻蜂が「チッ邪魔だなー」って結構でかい声で言ってるのが聞こえてくるぐらい(笑)
笑って泣けるって言葉がはまってる芝居になったのかもしれないなーっていうことなので、誰でも楽しめると思うんで、ぜひ迷ってる人は迷うことなく!(笑)見にきてもらえればなと思います。
いい締め方ですね!
ありがとうございましたー!
(司会進行・編集:白濵凪沙、鶴飼奈津美)
公演日時
2021年12月2日(木)〜5日 (日)
2日(木) 18:30
3日(金) 14:00|18:30
4日(土) 14:00 | 18:30
5日(日) 12:00 | 16:00
開演30分前より受付開始・開場
チケット
一般:3,500円
U-25:2,500円
(当日券は前売り価格に各+500円)
ご予約はこちらから
https://www.quartet-online.net/ticket/vol1boukyou
0コメント